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2011年9月

エニグマ(ENIGMA)

エニグマ [DVD]
ご存知の方はご存知でしょうが、映画のタイトル「エニグマ」とは第二次世界大戦時にドイツ軍が使用していた暗号生成・復号機の名前です。この映画はエニグマを題材にしたイギリス側の諜報部を舞台にしたドラマでした。


病気療養中だったトムが急遽職場に呼び戻されました。その職場はイギリス軍の諜報部。ドイツ軍の暗号を解読している部署でした。彼は優秀な数学者で、以前ドイツ軍の暗号の解読に成功したのですが、ドイツ軍が暗号の鍵を変更し、イギリス軍ではまた暗号の解読ができなくなってしまった為、彼の力が必要になったのでした・・・。

と言う事で再度暗号解読に取りかかる事になるのですが、話のメインはそこにはありません。トムが復帰したところ、かつてトムが好意を抱いていたクレアが姿を消してしまっていたため、彼は彼女の行方を捜すのにも力を注ぎ始めます。その中で、かつての自分とクレアの関係の意味など、いろいろな事が分かって来るのでした。

タイトルからエニグマにまつわるドラマ化と思ってましたが、エニグマ自体は小道具の一つに過ぎませんでしたね。まあ、それはそれとして、クレアが姿を消した理由や彼女の立場の判明など、サスペンス的な要素は面白い物でした。割と面白かったので、興味のある方はどうぞ。


以上、ご参考。


  

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はやぶさ/HAYABUSA

11091900言わずと知れた小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト初期の段階から、打ち上げ、帰還までの出来事を描いたドラマです。基本的には事実に基づいているのでしょうが、結構脚色も入っている様な感じです。主人公は直接開発にかかわっているわけではなく、架空の人の様ですが、実在する人がモデルの様です。結構感動させられる映画でした。


JAXAが開催していた宇宙に関する一般向け講演で話を聴いていた水沢恵は、かつては、大学で天文学の研究をしていたのですが、今はバイトで生活をやりくりしている状況です。講演の話に感動し、終わった後、直接講師の的場にその思いを伝えに行ったところ、後日、JAXAで手伝いをしに来ないか?とのお誘いを受けました。行ってみたところ、予算不足で出張が認められないなどと言う話をしている、結構苦しそうなプロジェクトに関わる事になったのでした・・。

と言う事で、この主人公自体が完全に架空の人だった様で、基本は事実に基づいているものの結構、脚色の入ったドラマとなっていました。とは言うもののはやぶさの行程自体は事実で、実写も交えながらの紹介や、開発にまつわるいろいろなエピソードも非常に興味深い内容でした。

後はあれですね。おそらく監督も気を使ったのかは知りませんが、JAXAの宇宙科学研究所(ISAS)の紹介的な面も兼ねて、予算取りが大変さとか、科学者の待遇面の厳しさとか、科学技術に対する理解を促そうと言う側面も見え隠れしてた様な気がしました。

以上、はやぶさのプロジェクト自体の内容はもとより、技術者の努力の状況や、主人公の成長など、ドラマとしての面でも非常に感動させられるいい映画でしたので、ぜひ劇場でご覧になってください。私は試写会で観ましたが、劇場公開は10月1日からです。


以上、ご参考。


  

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ゴスフォード・パーク(GOSFORD PARK)

近代イギリスの貴族の屋敷の中で繰り広げられる人間関係を描いたミステリーでした。


とある貴族の屋敷でパーティが催されていました。招待されていたのも主に貴族の方々。中にアメリカの映画監督もいましたが、それは例外で、各招待客はそれぞれのメイドを連れてきていると言う様な状況でした。貴族たちはパーティで用意された食事を食べながら、翌日に予定されているキジ撃ちの話や各人の事業の話をしています。一方、メイドたちは仕事の合間にうわさ話などをしているのでした・・。

と言う感じで、イギリスの貴族の生活の一部を多少批判的(?)と言うか、揶揄すると言うかそんな風に描いた映画でしたかね。昔はこういう時代もあったんですかねぇ・・と言う感じです。これを見ると、今、この貴族の末裔たちはどのような生活をしているのかが気になったりもしました。

さて、個人的には微妙だなぁと思ったんですが、監督がロバート・アルトマンですね。この監督はあんまりいい印象が無いと思っていたら、見たことがあるのは「マッシュ」と「クッキー・フォーチュン」だけでした。「マッシュ」はいまいちでしたが、「クッキー・フォーチュン」は結構好きな部類の映画でしたね。もうちょっと、他の映画も見た方がいいかもしれませんね。

映画の中ではある事件が発生します。それに伴い明らかになる色々な人間関係や、上にちらっと書いた当時の貴族の生活様式など、当時の貴族の生活に興味のある方には面白いかもしれません。気になる方はどうぞ。


以上、ご参考。


  

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ペーパーバード(PAJAROS DE PAPEL)

内戦から、その後のフランコ独裁政権下のスペインでのある喜劇団の劇団員を中心にした、ヒューマンドラマでした。いい映画でした。


内戦下のスペインで喜劇役者のホルヘは、苦しいながらも所属する劇団の舞台の収入で、妻と息子と共に生活を営んでいました。ある日、舞台を終えた後の帰宅途中に町が戦闘に巻き込まれてしまいます。爆撃の中、家にたどり着くとそこはがれきの山で火も出ている様な状態だったのでした・・。

街中で戦闘が行われていたため、最初は第二次世界大戦の最中かと思っていたのですが、スペインであったと言う内戦の頃のお話でした。そう言えば、スペインは第二次世界大戦中はどのような立ち位置だったのかよく知りませんね・・。

この映画でも戦争や独裁政権の理不尽さが描かれていますが、割を食うのはいつも庶民です。世の中からこう言う世界が早く無くなって欲しいですね。まあ、物理的な暴力が無くなったとしても、いろいろと理不尽な事は無くなりませんが・・・。作中、世相を風刺する歌が出てきます。これも軍に睨まれる要因となるのですが、その歌を聞いていて、何となく、その内容はインフレで価値が低くなった通貨とフランコの名前をかけた物かなと思っていたら、スペインの通貨は現在「ユーロ」で、その前は「ペセタ」だとの事。字幕ではそんな事は読み取れなかったので、もしかしたら完全に私の勘違いかも知れません・・。正確な歌詞が知りたいですねぇ・・。

本記事では書きませんでしたが、ホルヘ以外にも劇団に関係する様々な人がそれぞれの立場で描かれています。非常にいい映画でしたので、行ける範囲の映画館で上映されていれば、ご覧になられる事をお勧めします。DVD化は微妙な気もしますんで・・・。


以上、ご参考。


  

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